ロレックスと資産価値の話

 

昨日、グッチの時計を見ていて思い出しました。

こないだ何かの雑誌にあった「ロレックス値上がり中」の記事。
確かにちょっと見ない間にすごい値段になってました。

あの時、買っておくべきだったと後悔しております。
タトゥーレ鈴木です。

別にロレックスに詳しいわけではないですけどね。
ある時期に勧められていたのです。

もう10~20数年前の話。

当時、特集してた雑誌を1冊買って、
眺めていたのである程度のモデルと
値段感は記憶しています。

今はその時の記憶価格の倍以上になってました。
値上がったぜ、ロレックス。

 

資産と考え、買っておくべきだったロレックス

 

当時はまだ学生でした。

別に怪しい人から勧められたわけではありません。

大変お世話になっていて、尊敬もしている
人生の先輩から勧められました。

その方はそういった方面に大変お詳しく、人脈もある。

「資産になるから今のうちに買っておくべき。
買うならいい人紹介してあげるよ」と数回
誘っていただいておりました。

素直にしたがっておくべきだった・・・。

「親から少し借りて毎月返すとかでもいいし、
それこそバイト代貯めれば買えるでしょ?」
と言われましたけど、そうすりゃよかったです。

私の親はそういったことには厳しいので
借りるという話はなかったにしろ、
実家暮らしでバイトばかりしていて、
たいして使う先もないバイト代は
それなりにあまっていました。

実際、一括で買えちゃうぐらい口座にありました。

ノートパソコンが20万でロレックスが30万ぐらい。

私はノートパソコン買いましたからね。
数ヶ月すればロレックスだって買えたはずです。

 

せっかく親身に勧めていただいたのに、どうも乗り気にならず。

とりあえず雑誌も買って少し勉強しましたが、
当時の私にはイマイチだったようです。

まず、腕時計をする習慣がないというのがありました。

手首が細いので似合わないし、すぐ動くので邪魔に感じるんですよ。

あと、私自身に落ち着きがなく、手も落ち着きがない。
無意識になんかぷらぷら動いてて、なんでもない壁とか柱によくぶつけます。
衝動的に勝手に手が動くことが多い。

壁や柱で自分の手が傷つくならよいのですが、高級な時計まで・・・
というより時計をつけた手を、もし人にぶつけてしまったら、
思いがけず怪我をさせてしまうかもしれません。
実際、歩いていて知らない人に手がぶつかることも、よくあります。

そんな懸念がありました。

でも、一番の理由はやはり、当時はまだ「資産」の意味が
全然理解できていなかったということでしょう。

 

その勧めてくれた方は、
「それこそちょっと上のモデルの中古でも買えば、
売りたいときに同じぐらいの値段で売れるし、
間違えば買ったときより高く売れる」
なんてことも教えてくれました。

まったくわかっていませんでしたね。

買った時より高く売れるなんてことはないと思ってました。

そもそも「物を売る」という概念すらありませんでした。

物=消費。

買った瞬間に使われて価値は0になると思ってました。

せめて古本を売って数十円とかの世界。
たまにプレミア本があるという程度しか知りませんでした。

「なぜ高く売れるのか」を考えるべきでしたね。

ロレックスはあの時から比べると、倍以上の価値になってます。

たぶん新品でも中古でも、買ってそのまま使っていたとしても、
今売ったら買ったときと同じぐらいの値段か、
うっかりするとそれ以上の値段で売れたでしょう。

少し調べたところ、単なる円安の影響だけではなく、
ロレックス自体がその希少価値とブランド力を
高めるために毎年少しずつ値上げしてくのだとか。

「ロレックス」そのものの価値が徐々にあがっていく仕組み。

仮に、ロレックスを1年間使うと1万円分安くなってしまうとしても、
ロレックス自体の価値が1年間で2万円上がっていたら、
使っていても資産は増えるという現象が・・・
恐るべし。

 

今は理解できる。というか毎日それと格闘

 

当時は理解できませんでしたが、今なら十分理解できます。

なんせ自分がそういった商売をしてますからね。
買ったときよりも高く売れるものを探す日々。

それこそ「せどり」なんて、時間をかけなくても
右から左に「買って」「売る」だけで利益が出る。

希少価値のあるものは時間をかけると、高い値段で売れる。

海外から日本へもってくると価値があがる。

 

買った瞬間に価値は「0」にはならないことを学びました。

「在庫=資産」です。

そう考えるとロレックスの値上がりは回転率が悪くて・・・
いや、でもすごいな。

時間が経つと価値が減る物がほとんどですからね。
その中において、毎年価値をあげていけるのはすごい。

価値があがらず、売れもしない「不良在庫」ありますよね・・・?

なるべく価値が下がらないものを在庫するか、
とにかく早く売るかしたほうがよいかもしれません。

というわけで「もはやロレックスには手が出ない」という話でした。

 

余談ですが、ロレックスを勧めてくれた方がつけていたモデルのひとつは、
ロレックスのポールニューマンのダブルネームというやつでした。
ダブルネームはティファニーだかカルティエだか忘れました。
私もつけさせてもらいましたが、完全な猫に小判。
ただ、あのデザインは一生忘れないでしょう。

当時3弱ぐらいの話をチラッと小耳に挟みましたが、
先ほど検索でひっかかったYoutubeの「某鑑定団」動画を見たら、
驚きの値段が出てました・・・。
あれとはちょっと違うんですけどね。
それでも今はいくらになってるのか・・・。
なにせ数本しかないモデルですからね。
まぁ、とっくに手放してるだろうけど・・・。